2010/10/30

NASAの「火星への片道切符」プロジェクト

あるAnonymous Coward 曰く、


NASAが「Hundred Years Starship」と呼ばれる、火星の植民地化計画を考えているそうだ。この計画のポイントは、火星に行った宇宙飛行士は地球に帰っては来られない、という点。地球から火星へと補給物資の発送は行われるが、これらは常に「片道切符」であり、火星から地球へは戻ってこない(DailyMail)。


「片道切符」の理由は、科学的・政治的な理由からとのことで、これによりミッションのコストや必要とされる技術が大きく下がるそうだ。


この計画はNASAのAmes Research Centerで進められており、すでに100万ポンドの資金が準備されているそうだ。さらに「Hundred Years Starship fund」なるファンドを作り、資産家から出資してもらうことも考えているという。実際、Googleの共同創業者の1人であるLarry Page氏に「100億ドルあれば実現できる」と打診したところ、「10億か20億ドルにならないか?」との返答を受けたそうだ。



地球から火星への距離はもっとも近い時で約5500万km、遠い時は約4億kmと、大幅に変化する。この距離が短いときを狙い、核燃料ロケットを使用すれば地球から火星までは約4か月で到着できるとのこと。火星は水が存在する可能性が高く、(地球よりも大幅に薄いものの)大気もあるため、太陽系内の他の惑星に比べれば植民地化の可能性はある。


宇宙にあこがれる私タレコミ子であるが、ちょっとこの「火星への片道切符」にはあまり乗りたくない。中に都市を造れるほどの宇宙移民船団が実現するのはいつの日だろうか……。

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